関西大学 梅田キャンパスで行われたWordPress最大のイベント、WordCamp Osakaに参加してきました。朝から夕方までたくさんのセッションがあるので、参加者もたくさん!列を並んで参加です。
私が参加したセッションは目次の以下のもの。他にもたくさんのセッションがあったのですが、時間がかぶるので今回は断念です。
WordPressのニュースのソース大全
ShinichiNさん
朝一番はWordPressのニュースのソース大全、ShinichiNの講義。
まずはWordPressのテーマやプラグインを選ぶときにまずチェックしたい点としておすすめされたのが、まさか?!のWordPressの文字の‘間違った記述’とのこと。
実際よく見ているとWordPressがWordpress(pが小文字)であったりwordpress(全部小文字)だったり、とても小さなことですがきちんと記述できていないものは怪しんでいいとのこと。
今回お話を聞くまで気にしたことなんてなかったのですが、‘WordPress’(WとPが大文字、それ以外は小文字)。テーマやプラグインの作成予定は今のところありませんが、でもちょっとしたことだからこそメールやブログなどの記述際にも気をつけた方が良さそうです。
あとは、WordPressの最新の情報を得るために、WordPressの日本語サイト
英語のサイトもいくつかのブログやメルマガでタイトルだけでもチェックしているとのことでした。
Google検索最新情報2018(WordCamp版)
Takeaki KanayaNさん
Google検索2018年バージョンについて。Googleの金谷さんからのお話。
さすがにGoogleの方の生の声が聞けるとだけあって、広い会場もほぼ満席状態。これはWEB制作に関わっていなくても気になります。
まず気になってはいるものの、いまいちよくわからないAMPについて。
ってこんなまとめ方もなんですが、とりあえずWordPressを使っているなら「AMP for WordPress」のプラグインで対応できるそう。
まずはこちらで試してみます。。
あとは以前から言われていたことですが、レスポンシブを含むモバイルファーストはもうちゃんと対応しておいてねとのこと。
モバイルファースト対応について挙手があったのですが、これはさすがに会場の9割以上の方がすでに対応されているようでした。
今まではパソコンでの表示の方がモバイルよりも情報が多い傾向でしたが、今後はモバイルでの情報を重視するそう。
こうなってくると完全にモバイルファースト。私は基本レスポンシブで制作しているのでパソコンとモバイルでの情報自体の差はないのですが、別で作る場合には意識しておきたいです。
ただし構造化データやメタデータ、Altはデバイスに関わらず全て必要とのことでした。
そしてサチコのお話。サチコはリニューアルされ、データの比較もしやすいのでぜひ活用してほしいとのこと。
で、サチコのインデックスカバレッジは全てがインデックスされる訳ではないとのこと。ただ、除外の場合、ページのリダイレクトやnoindexの設定をしていたりなど、思いがけないミスをしていないかは要確認。かつ500エラーは深刻、エラーがついた日付を確認してその日何をしていたのかチェックした方がよいそうです。
で、2018年7月から恐怖のSpeedUpdateが採用されるとのこと。
表示に3秒以上かかるようでは58%が抜けるとのデータがあるとのこと。
Googleのデベロッパーツール、LightHouseなどで対策してほしいとのことでした。
英語を見るだけでクラクラしていた私が、多言語サイトデザイナーになってしまった話
Kaminoさん
続いては多言語サイト作成についてのお話。
まず多言語サイト制作にあたって必要なのが翻訳。
今やGoogle翻訳なんかも結構進化はしているのですが、やはりきちんと人が翻訳したものの方が、バッググランドを含め機械では表現できない微妙なニュアンスなども含めてもらえるのでいいとのこと。人手翻訳をおすすめされていました。
翻訳依頼時は、エクセルでパーツごとにバラして依頼した方が後々探しやすいとのことでした。
さらに制作の進め方としては、
1.デザイン → 2.翻訳(翻訳依頼中に静的コーディングしておく) 3.コーディング
の順に進め、文章は日本サイト作成時よりも長めにとっておことをおすすめされていました。
そして日本語サイトが必要ない場合でもまず日本語から作るんだそう。そのほうが制作側として内容が入ってくるしデザイン面でも確認しやすいとのこと。
あと、どこの国をターゲットにするかによって対応も変わるので、(例えば、中国語なら繁体字、簡体字、英語もCA,UA,En,Auと違う。また中国はGoogleMapではなくBiduMapなど)きちんと国や地域は絞っておくこともおすすめされていました。
ちなみに東南アジアではAndroid4.4以下が多いのでこちらの国々がターゲットの場合は古いブラウザやOSにも対応しておいた方がいいとも言われていました。
とにかく多言語サイトは長文・短文に耐えられることが大切とのこと。(cssのmin-widthを入れたり)。
日本人同士ならわざわざ説明する必要がないようなことでも、外国人の方へとなると注釈が必要になるケースも多いのでこの辺りも意識しておくとよいとのことでした。
マーケティングを考えるとWebサイトが見えてくる!
Tomohiro Inabaさん
続いてはマーケティングのお話。
マーケティング=売れる仕組み
「誰に」「なにを」「いつ」「どう届ける」のか
ターゲットがほしいと思っている情報を発信することとのこと。
練習として、実際にあるお店や企業をピックアップして、お店の情報や特徴、口コミ、また店主の悩みなどをピックアップして解決に導く妄想マーケティングをするのもおすすめされていました。
WEB制作のご依頼だからと言って、WEBだけに頼りすぎず例えばLINE@や広告など他の手段の方が有効な場合は積極的に取り入れた方がいい場合もあるとのことでした。
そう、お客様がほしいのはWEBサイトではなく、ブランディングや売り上げUP。
WEBサイトだけをベースに考えないよう普段から練習しておくことをおすすめされていました。
100%GPLの有料テーマ販売をビジネスとして成立させるための挑戦
キタジマタカシさん
続いてはWordPressの有料テーマ販売のお話。
まず有料テーマを制作するにあたり、キタジマさんがされていることはTwitterやGoogleでの徹底的なリサーチ。
何をみんなが欲しがっているのか、例えばテーマに書かれている「もっとこうした方がいい」などの口コミも参考に取り入れてるそう。
あと、どうして100%GDLなのかやコアなファンの増やし方などのお話もありました。
どれだけかかるの? WordPressでウェブサイト制作、お見積の実際
深沢幸治郎さん
フリーランスでWEB制作をしていて気になるテーマのお見積。みなさんどのくらいで設定されているのか気になっていました。
まず配られたのが例えばですが、深澤さんがディレクションからWordPress制作まで、全てをひっくるめて受けられた際のお見積一覧。
だいたい15ページ程度の案件のお見積もりですが、この見積もりを見た私の率直な印象は
「!?WordPressってこんなに請求できたんだ?!」
です。
が、通らない場合はテーマなどを用いて削減する方法などもご提案するそう。
ただしこの場合は子テーマであることの制限などもきちんと理解してもらうことが必要とのことでした。
普段からWordPressのテーマやプラグインについては勉強をおすすめされていました。
ちなみに深澤さんの場合は日給あたりの金額を設定し、これを基準に各作業にかかる時間を割だしているとのこと。この辺り、参考にしたいです。
続けて座談会があり特にテーマはなかったはずですが、なぜかこちらも引き続きお見積の話で大盛り上がり(笑)。
やっぱりみなさん気になるところですよね。
わかってはいるもののやはり東京は単価が高く、地方に行くほど下がる傾向にあるとのこと。
普段あまり深く聞き辛い話だからこそ、たっぷりお聞きすることができて良かったです。
丸一日の講義でちょっと疲れはしたものの、やはりWordPressに限らずこんなにたくさんのWEB制作に関する情報が得られる機会はとても貴重、本当参加して良かったです。
ぜひ来年も参加したいです。