先日、大阪会計セミナールームで開催された、CSS Nite Osaka Vol.48 Osaka Girls Niteに参加しました。”Girls”、、、このネーミングになぜかちょっと気が引ける感ありつつの参加。
が、いざ参加してみると年齢層も若い方や同じくらい?と思われる方、また男性まで様々。なぜか安心?しました。
WEBデザイン、どうやって作る?デザイナーの制作現場
登壇者:瀬口 理恵さん
WEB制作に関するあれこれ
まず初めは、フリーランスでWEBデザイナーをされている瀬口理恵さんのお話。デザインの進め方や打ち合わせ時の工夫など、他のWEBデザイナーがどうしているのか気になるけれどちょっと聞きにくい・・そんなお話をを聞かせていただきました。
プロトタイプのサイズってみなさんどうされてますか?
WEBデザイナーのメイン作業と言えば、プロトタイプの制作ですよね?
でもスマホやタブレット、PCの画面サイズまで様々!一体みなさんどのサイズで作っているのだろう・・、フリーで活動していると、ふと気になることがあります。
ちなみに私はPCが1080px、スマホは768pxで制作していますが、瀬口さんはPCが960px、スマホが750pxで制作されているそう。
そもそも正解はないものですが、どのサイズで作ればよりコーディングがスムーズに進むのか?調べ甲斐、ありそうです。
プロトタイプは早く見せよう!
せっかく作ったプロトタイプにダメ出しされるのは嫌〜!だから完璧に作ってだす!=デザイナー初期の頃の私(汗)。
運よく大どんでん返しが少なかったのが救いですが、作ってる側も「ダメだったらどうしよう・・(またイチからやり直し?!)」だし、頼んだ側も「一体どうなってるの?」だし、誰にとっても良いところなんてないんです。
だからこそ、瀬口さんのプロトタイプは完成度よりもスピード感が大切!の言葉はまさしく共感でした!
完成度としては7割程で一度クライアントと共有した方がいいんです。例えば全く希望していたものと違う時でも、制作側としてもさほどストレスなく作り直す事ができますし、視覚的に早め早めに小出しに確認する事で案件自体もスムーズに進むことを実感しています。
昔の私に言ってあげたい言葉です・・。
クライアントとの打ち合わせで心にとめておきたいこと
次は打ち合わせについて。瀬口さんのお話で私が一番引っかかったのが打ち合わせでは宿題を残さずその場で解決すること!
ついつい場の空気に勝手にのまれて、聞きそびれてしまった・・の経験があるあるのわたし。お互い顔を合わせてお話できる貴重な時間だからこそ、これは今すぐにでも実行しなくてはいけません。
ITリテラシー別、ヒアリング時のポイント
お話する相手のITリテラシーによって最適化が異なるのがヒアリング。今回は大きく3つのタイプのクライアントに対してのお話でした。
WEB制作に関する知識がある場合(代理店など)
まずクライアント側にWEB制作に関する知識がある場合、ヒアリングの際必ず確認しておくべきところは以下の3点。
- 確定している内容は?
- 提案してほしいところは?
- ホンワリとしているところは?
大どんでん返しが多いからこそ、制作途中でも小まめに確認する事が大切とのこと。普段から心がけているつもりですが、定期的に意識したいところです。
WEBに関して、少しご存知の場合
こちらのリテラシーの方でよくあるのが、とりあえずWordPressで!のご依頼。でも場合によってはWordPressを使わなくても良い場合もありますよね?そんな時は、「どうしてWordPressなのか?」をしっかりと確認して進める方が良いとのこと。
ご依頼を受けてWordPressで構築したものの、全く活用されていないケースも見られるので、やはりお客様のためにもWordPressを使わなくても良い場合はしっかりとご提案するのがベストですよね。直案件の場合に限るものの、きちんと意識しておきたいところです。
あとはIpadやAppleペンシルで最先端をアピール!もおすすめされていました(笑)
WEBに関しての知識をお持ちでない場合
まず話をする。場合によっては大きなスケッチブックを持参して担当の方と一緒に書き込みながら話を進める方法をおすすめされていました。
確かに、よくわからない物事に関しては特に、言葉だけよりその場で視覚的にお互いが理解できた方が認識のズレも小さくできるような気がします。
で、ITリテラシーにかかわらずやはりどのクライアントに対しても共通して欠かせない事は、
- しっかりとしたコミュニケーション力
- 速攻アウトプット
- 気づいた時点で速攻返事!
- 案件が長引くとお客様は飽きてしまう。お客様の熱が冷めないうちにどんどん進める!長引かせない!
普段自分でも心がけているつもりですが、やはり改めてお聞きすると気が引き締まります。お客様に満足していただくためにもしっかりと心がけて行きたいところです。
デザイナーが知っておきたいAdobeツール最新情報
登壇者:松下絵梨さん
今回の実行委員の松下絵梨さんからは、この秋Adobe製品に追加された項目の紹介がありました。
PhotoShop
コンテンツに応じた塗りつぶしが可能になった。
Illustrator
フリーグラデーションが追加された。
PhotoShop/Illustrator
文字が検索が可能に:AdobefontsがPCに入っていない場合でも直接ダウンロードできるように。
※ただしお客さんにadobeに入ってもらわないといけない980円/月
XD
プロトタイプモードでページ内リンクが可能になった。
新プラグイン:
・リサイズ=アートボードの自動リサイズ
・グーグルシートfor=Googleスプレットシートの1行目に同じ文字を入れておく
・テキスト校正くん=自動でテキストを校正してくれる
などを紹介くださいました。
伝えるための動画配信のススメ
登壇者:森和恵さん
続いてはWEBデザインに関する講師として活躍されている森和恵さんのYOUTUBE活用の話。ただ私、YOUTUBEはもっぱら視聴派ですが。。
ただ動画だけでなく、もの作りの大きな枠組みで共通しているところが多いと感じました。
まずYOUTUBE動画を制作するにあたって森さんが心がけられていることは、
- ターゲットのニーズ(うける)を掴む
- 目的にあったストーリーを考える
- しゃべりのキャラクターを作る
の3点。お聞きしていて感じたのが、動いてようと止まっていようと、何かを制作するにあたって大切な事は共通しているということ。やはりターゲットが明確でないと目的がズレてせっかくの制作物も無駄になってしまいますし、またそのターゲットにニーズがあるかどうかも大切な事。
そして目的に合ったストーリー。動画の場合の“ストーリー”はなんとなく想像つくものの、基本静止しているWEBでは想像がつきづらくありませんか?でもWEBであっても例えば商品を紹介する場合(特にこだわり商品)、ただ商品が掲載されているだけよりも、その商品が生まれたストーリーや背景を伝えた方がより顧客の心に響く気がします。
また森さんは動画であるため“しゃべりのキャラクター”とされていますが、WEBサイトの場合でも場合によってはキャラクターが設定されている方が、その商品や会社に馴染みがなくても親近感を持ってもらえそうですし、またキャラクターが浸透すると、ブランディングにも役立ちそうです。
ちなみに撮影前の準備としてされている事は
- 目的(ゴール)を設定する
- テーマ(内容)の確認
- 形式(配信方法や長さ)の確認
- 台本の作成
- 撮影素材の用意
あと、商品をドンと伝えたいときは短めで、ライブ配信は長めがおすすめとのこと。
これは自分が動画を見ていて同感!共感です。
森さんの本業がWEB制作でその影響もあるかもしれませんが、動画といえどWEB制作と共通する事が多い印象でした。
時間が足りない主婦デザイナーの「仕事」と「ブログ」の育て方
登壇者:横田よしみさん
主婦でフリーランスでアフィリエイト収入があって、かつリモートでのWEB制作もこなす横田さん(京都在住!)。横田さんほどハードではないものの、ちょっと自分自身と被るところもあったりでどんなお話がお聞きできるのか興味津々です。
作業時間の確保
まず自分が何にどのくらい時間を割いているのか計測してみるのだそう。アバウトではわかっているつもりでも、あえて測る!そういう発想はなかったのでなるほどです。横田さんはTogglをおすすめされていました。
あとは25分間作業に集中!そして5分の休憩を繰り返すポモドーロテウニックをご紹介いただきました。が、作業に没頭すると数時間時間を忘れてしまう私にはこれは無理かも・・。身体のために良さそうですが。
ブログのアクセスをあげるには?
まず、タイトルやディスクリプションにしっかりと力を注ぐとのこと。これはSEOでも割とメジャーですが、検索して最初に目に留まるタイトルやディスクリプションでユーザーは記事をクリックするかしないか判断するからこそ、やっぱり無下にはできません。
あと、1つの記事でバシっと悩みが解決できる記事が良いとのこと。ユーザーは調べ物や悩み事など解決したい事があって検索してくるからこそ、すぐにアクセスしたページで解決できるのがベスト。確かに、あっちこっち違うページをウロウロさせられるサイトより、1ページで解決できる方がユーザーとしても助かります。
私なんてしょっちゅう、検索したページから、どういう訳だか内部リンクでウロウロ、あっちこっち飛んで気づけば全く違う△△のことを調べていたり、検索ページに戻りたいのに中々戻れなかったりと苦労することが多い。。
制作者の視点でまず気をつけたいです。
あとはブログは記事を書いたら終わりではなく、その後が大切!とのこと。
ブログに限らずホームページもですが、私個人的に、ホームページを作ることよりもこちらの方が大切だと思っています。これをお客様にご理解いただくことが今の私にとってのひとつのハードルですが、ホームページやブログを生かすもダメにするもその後次第なんですね。
でも何だかんだ言ってもブログ収入はあくまでも副収入と考えた方がいいとのこと。確かに収入源としてはもちろんあった方がいいけれど、ブログが安定しなくて生活が成り立たないのは怖いですね・・><。
デザイナーの「はたらく」「つくる」「見せる」の上手なバランスを考える
登壇者:角田綾佳さん
とってもかわいくてわかりやすいイラストで人気の角田綾佳さんのお話。初めての生?角田さん、どんなお話が聞けるのか楽しみです^^。
まず情報はとにかくSNSに載っける!とのことで、私も角田さんのTwitter、フォローさせていただいていますが、角田さんの投稿はかなりの頻度!しかも役に立つ。
そんな角田さんが情報発信の際、心がけていらっしゃることを教えていただきました。
まずとにかくわかりやすさが第一!とのことで、これをやったら時間がかかる・・とか一切関係ないんだそう。ついその辺り計算してしまいがちな私ですが、その目的の明確さが角田さんのわかりやすいイラストに現れているんだと納得です。
あとは、
- とにかく何でもかんでも出す!
- 自分が何ができるか、何がしたいのか暖簾を出す!
- 苦労しないで結果が出ることを探す
- ただ恥を書くだけなら「やる!」
とにかく自分の“受けること”を小さく小さく試していくんだそう。で小さな事でいいので成功体験を積み重ねるんだそう。
う〜ん・・私に欠けているものが多すぎてちょっとソワソワ。なんだか素晴らしい何かと勝手に比べてしまって自分に自信がもてなかったり、恥をかくことを極端に避けすぎたり・・(で、避けたはずが結局恥をかく)。
でも結局恥をかいてでも自分をアピールしないと(どうせ恥をかくので)思いっきり埋もれたままですよね、、アピールしたところで誰かの目に止まるかどうかもわからないですが、動かない事には何もはじまらない。。WEB制作に限らずで考えさせられテーマでした。
今回皆さんのお話をお聞きして、なんだかおこがましい発言とはわかりつつ、でも同じ女性制作者としてみなさんと共通している部分が多いからこそ、お話されている内容に納得したり共感するところが多かったのが印象的です。
まずは恥をかくことからはじめてみようかな。(たぶん。。)